執事 酒井紀世子

「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは正しい人を招くためではなく罪人を招くためである。」マルコ福音書2:17

 マルコ福音書2章は中風の人に「あなたの罪は赦される」と言って病人を癒されたイエスの場面からアルファイの子レビに「わたしに従いなさい」招かれた場面へとつながっています。「正しい人」や「罪人」という人が人を区別するレッテルをはがすためにイエスさまは来られました。罪人を招き、罪を赦すことができるお方は十字架にかかり復活された「救い主イエス」しかいないことを示されます。

 罪人とは人が神さまに背を向けている状態にあることです。職業や社会的評価ではなく「病人」すなわち「罪人」であることの自覚があるかないかを問われます。「罪人」「病人」を自覚した人は誰だったのか、自覚できなかった人は誰だったのか。イエスさまは病人の自覚がある人々に深く共感し寄り添ってくださるお方なのです。

 わたしたちキリスト者はイエスさまに出会い、立ち上がり、応答して従った者として何ができるでしょう?
閉塞的だったコロナの3年間から抜けた今、救い主イエスを伝えるために、この伊川の地で開かれた教会形成に携わっていきたいものです。