今日から待降節に入ります。繁忙期にも入るわけで疲れ果てて苛立ち否定的な心持ちにもなるのですが、それでも内側の深い部分には喜びと神さまへの感謝があって温か。そんな「クリスチャンという人種」であることがしみじみ嬉しい季節が今年も巡って来ました(´艸`)。

 今年のクリスマスのテーマは「系図の中の女性」。マタイによる福音書の「イエス・キリストの系図」に登場する5人の女性の生き様から学びます。

 民族存亡の鍵はいつの時代も結局は女性が握っていると思います。しかしその人権も人格もほとんど顧みられることなく人の数にも入れられなかった時代に、今朝の主人公タマルは生きていました。若くして寡婦となり「掟」に従って義理の弟と夫婦になったものの彼とも死別。舅のユダは三男が成人するまで待つようにとタマルを実家に帰らせました。実はユダには彼女を呼び戻すつもりはなかったのです。そのことを悟ったタマルは一計を案じた。それはおぞましく罪深い策略でしたが事は淡々と運びタマルは舅のユダに双子の男の子を産んだのでした。

 このように出来事だけを追ったのではタマルやユダへの嫌悪感と疑問しか残りません。しかし弱く小さくされながらも自らの命を大切にし、何としても生き抜こうとしたタマルに歩調を合わせてみると物語の意味がガラリと変わります。

 神さまとは要所要所において弱き者に知恵を与え行動を促し口にする言葉を与えられる方。人の目に悪とか罪に映る出来事さえも果てしないご経綸の中で豊かに用いられる方。物語の主人公が実は神さまであることが見えて来ます。