せっきょう・まえせつ2018.8.5

2018-08-06
「十戒・第九戒」
                                              出エジプト記20章16節
 平和を祈念する8月となりました。今年も日本バプテスト連盟の「平和に関する
信仰的宣言」(平和宣言)の柱である十戒から学びます。昨夏までに八戒まで終え
ましたので今日は九戒を、そして平和宣言の文言から平和のメッセージを聞きます。
第九戒「隣人に関して偽証してはならない。」偽証とは偽りの証言という意味です。
旧約聖書時代のイスラエルの裁判は、被告に判決を下すための資料として第三者の
証言が重要な役割を果たしていました。律法の書にも「証人は2人ないし3人」と
あり、一人の証人の証言によっては立証されないことが明記されています。また証
人自身も裁判人によって詳しく調査され、その人物が偽証人であることが判明した
場合はその証言や企みが証人自身に帰せられる、とまで規定されています。
嘘をつくことはどんな場合でも悪いことですが、偽証に対してイスラエルの社会が
ここまで厳しかったのは彼らにとって、人は共同体であり共同体は人であったから
です。隣人と共に生きる共同体を崩壊させ、愛と信頼に基づく真実の関係を破壊す
る偽証を彼らは許しませんでした。有名な同罪報復法(目には目を、歯には歯を)
が偽証人に対する罰則として書かれているくらいです。翻って日本には嘘も方便と
いう言葉に象徴される、嘘に対する曖昧な解釈(必要悪だ、仕方ない)があります。
その土壌が現代社会の混沌を招いている、そう思います。嘘をつく子は閻魔さまに
舌を抜かれる、私たちはそう教えられて育ちました。恐怖心を煽って禁止令を叩き
込むのは問題?正常な倫理観や常識を身につけられないままで大人になってしまう
よりはまだマシです。
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