「大祭司の祈り」とも呼ばれるヨハネによる福音書17章は3つに分けることが出来ます。イエスさまは最初にご自身が十字架で神さまの栄光を現わすことができますように、と祈られました。そう、イエスさまはこの祈りを十字架への道行きでしかも逮捕の直前で献げられたのです。イエスさまが祈られた次のことは弟子たちのことでした。師匠を失う彼らのことをイエスさまはとても心配されました。そしてどうか彼らが悪い者から守られるようにと祈られたのです。イエスさまは最後にすべてのキリスト者のために祈ってくださいました。イエスさまを信じる古今東西の老若男女、そればかりかこれから生まれてくるであろう信仰者に至るまで「聞いて信じた」者たちすべてを覚えてくださったのでした。私たちキリスト者はこのイエスさまの祈りの中にいつもあります。イエスさまはこんな小さな私のことまで覚えてくださり、私が祈る前から願いを知っておられ、御心にかなう願いを天上の神さまに届けてくださいます。
コロナ危機でオンラインが一気に普及しました。オンライン研修会や学習会、ミーティングがふつうに開催されるようになり、それに伴ってテーマによる祈りの輪もあちこちに出来ています。祈りが距離を克服して全国で共有されるようになったのは凄い!と思います。先日ある学習会で終わりの祈りをしました。部屋で一人祈っている。でも実際には100人以上の人たち、思いと願いを同じくする人たちがいて祈りを合わせてくれているのです。その事実にとても感動したことでした。