イエスさまのたとえ話です。ある人が旅行に出かけるとき僕たちを呼んで、それぞれの力に応じて一人には5タラントン、一人には2タラントン、もう一人には1タラントンを預けました。財産を預かった三人のうち二人は預かったもので商売をして2倍に増やしました。しかし一人は地面に穴を掘り、そこに主人のお金を隠しておきました。

さてかなり日がたってから僕たちの主人が帰って来て、彼らと清算を始めた(19節)。

 聖書はわたしたちの人生を問う方がおられることを明らかにしています。わたしたちは預かったものを生かして神に応えて生きることが求められているのです。

 二人の僕、5タラントンの人はさらに5タラントン、2タラントンの人はさらに2タラントンの儲けを報告しました。主人は同じ言葉で二人をほめています。さて1タラントン預かった人は主人にそれをそのまま返しました。主人を厳しく恐ろしい方だと思い込み信頼していなかったのです。この僕は叱られ追い、出されてしまいました。それぞれ違う額を預けられたようにその働きもそれぞれ異なっていてよかったのに。

 神さまは自分に預けられたものへの「忠実さ」を問題にされるのです。たとえ結果が思わしくなくてもその人が忠実に働き努力したことを認め、もう一度立ち直って励む機会を与えてくださったことでしょう。神さまの守りと信頼の中で、神と人に仕えて生きていくとき、神さまは「忠実な僕だ。よくやった」とほめてくださいます。何と希望に満ちた神さまからの約束でしょう!!