せっきょう・まえせつ

「全イスラエルの王ダビデ」 サムエル記下5章1-12節
サムエル記は下巻に入ります。サウルと3人の息子たちがペリシテ軍の手にかかり、
ギルボア山で果てます。そののちもサウル家(イスラエル)とダビデ家(ユダ)の争い
は続きますが次第にサウル家は凋落、方や当初は不平分子や盗賊の集合であったダビデ
のシンパ集団はダビデ一族からユダ族集団として体制を整え、力を増していきます。
そんな中にあってもダビデは神が油を注がれたサウルの死を悼み続けます。急遽イスラ
エルの王として立てられたサウルの遺児がサウル家の家臣に謀殺されたことに激怒、敵
を討ち、亡き親友ヨナタン(サウルの長子)の子をダビデ家に迎えて厚遇したのでした。
その根底に「神を畏れる」ダビデの信仰がありました。武勇に優れ、全ての戦いに勝利
を治めたダビデでしたが、実は彼は出陣の前に必ず神の託宣を求めていました。そして
自分の考えや戦略を潔く捨てて神の導きの通りに戦ったのです。それゆえどんな不利な
戦いにも勝利することが出来、しかも彼に従う人々を増やす結果を生んだのです。神の
祝福とは正にこのように、一方的に上から注がれる恩寵なのだとつくづく思うのです。

 

・一日一章

レビ記 19章–25章(19:9-18)
「これらは貧しい者や寄留者のために残してかなければならない。」10c
 清浄規定の中にも隣人に対する愛と配慮に満ちた項目が並んでいて感動
を覚えます。初期イスラエルの共同体は寡婦や孤児、貧しい者、障がいの
ある人たちをみんなでさりげなく支えました。また盗みやうそをつくこと
を神の名を汚す故に禁じています。この聖潔感覚を持ちたいものです。

 

・みずべ

22日に関西を通って行った台風21号のために、教会に来ることが出来なかった
教会員が多数ありました。午前8時現在で「警報」が出ている場合は(今回は、
牧師から皆さんに連絡しましたが)礼拝のために来会するか否かの判断を自主
的に行い、欠席される場合は電話、ファックス、メールなどでお知らせ下さい。
この日の夜、私たちは念のため教会に泊まりました。日付けが替わる頃に強い
風が吹き始め、直後、ガンガンという音が鳴り出し明け方まで断続的に響いて
いました。朝になって見ると屋根の尾根部分がめくれ上がっていました。強風
に煽られて剥がれた部材が屋根を叩いていたようです。
修理の依頼が多くて…と、木曜になって来てくださった業者さんたちが応急処
置をしてくれました。後日、下地の補強も含め本格的な修理が行われます。