わたしは雲の中にわたしの虹を置く。雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。創9:13、16

 雨上がりの清められた空に浮ぶ七色の大アーチが心に浮かび上がります。どんなにか美しいことでしょう。虹は英語で rainbow。Rain:雨とbow:弓。ポルトガル語の‘アルコイリス’は色とりどりの弓を指します。ヘブライ語で虹を表わす語はもともと‘闘いの弓’と言う意味で、美しい虹は神さまが闘いの弓を手に取らず、置いておられる状態を表わしているのだとか。置かれた弓、使われない弓はまさに平和、恵みの象徴です。虹にまつわる物語はどれも素敵ですね!

 虹は、神さまがノアを始めとするすべての被造物との間に立てられた契約の「しるし」でした。「しるし」はそれを見ることで大切なことを繰り返し想い起こすためのもの。神さまは虹をご覧になる度に、ご自身と全被造物との間に立てられた契約、すなわち二度と洪水によって被造物を滅ぼさない、との契約を想い起こして下さるのです。

 このように虹は私たちのためのしるしではありませんが、私が虹を何かのしるしにすることは赦されているはず。虹を見上げつつ、神さまを想ってみましょう。

 私たち人間のために神さまは混沌から秩序を生み出してくださいました。神さまは私たち人間にご自身の手の作品である全ての被造物の管理を委ねてくださいました。私たちを、神さまと向き合い、対話し、応答する存在としてくださいました。神さまが私たちに関わってくださるすべてに、神さまの深い愛を感じます。