2018年も残すところあと1日となりました。今年の漢字一文字が「災」なのだとか。本当に全国各地で災害が起った年でした。関西でも大阪北部地震や台風21号による洪水被害からの復旧が十分でないところがあるとも聞きます。どうか被災された方々の上に主のお守りとお支えがありますように。早く元の生活を取り戻されますように。
 今年最後の主日礼拝となる今朝は、ローマの信徒への手紙から聞きます。ローマ書の講解説教を今年の9月第1週から始めて2章29節まで読み進みましたが そこから飛んでこの朝は13章を読みます。この箇所はしばしば待降節に読まれるそうですが、早やクリスマスも過ぎ明後日は新年という今日になって読むには少し時を失した感も…。
いえいえ「互いに愛し合いなさい」とのメッセージを聞くに特別な時などありませんね。偶然にも先週の主日、2階の分級で「愛すること」について話し合ったところでした。イエスさまも互いに愛し合うことを奨められていますが、言われるほどに気が重くなるような言葉ではないでしょうか。私たちの内に、誰をも分け隔てなく愛せるような愛がないことを確認させられているようで…。イエスさまもパウロも自力で他者を愛せよ、言い換えるなら「人間の愛」で他者を愛せよと奨めているのではないということを踏まえておかないと、そんな奨めには従えないと白けるか、愛を持ち合わせていない自分を責めるか…、いずれにせよ好ましい結果にはなりません。人間の愛は偏愛であり、知らず知らず見返りを求めるものであり、与えるようで実は奪う愛です。私たちには、十字架のイエスさまの愛は持ち得ないのです。その上で、イエスさまから頂いた愛のお裾分けを誰かにちょっとだけ、それくらいなら…。