「せっきょう・まえせつ」
「せっきょう・まえせつ」は、神戸伊川教会での毎週の礼拝メッセージの概要…というよりは「振り」、「ちょっと明」です。続きを聞きたいと思ってくださるように!との思いをこめて、その日の週報に掲載しています。聖書は奥深く、簡単には読みこなせません。でも時間をかけて何度も読んでいくうちに、何千年も前の古文書のはずが、実は今の時代を語り、私の隣人を語り、何より私自身の心の内を物語っていることに気づかされます。聖書は本当に! 面白くて哀しくて可笑しくて恐ろしくて…、感動的で、不思議で…、説明の出来ない書物です。

 

「せっきょう・まえせつ」2017.11.5

「祈りをささげる勇気」サムエル記下7章25節–29節
 ヘブロンにてユダの人々を通して油注がれたダビデは、サウル王戦死ののち全部
族からの要請によって全イスラエルの王となります。「ダビデは30歳で王となり、
40年間王位にあった。」とサムエル記は伝えています。(在位BC.1000年~960年)
 エルサレムの獲得、王宮の建設、ペリシテ人追討を果たしたのち、ダビデは20年
以上もバアレ・ユダのアビメレクの家に置かれたままになっていた神の箱をダビデ
の町エルサレムへと担ぎ上げます。「主は…彼に安らぎをお与えになった。」これ
を以て、ダビデは課題であったいくつかの王としての仕事をやり終えたのでした。
 「見なさい。わたしはレバノン杉の家に住んでいるが、神の箱は天幕を張った中
に置いたままだ。」ダビデは神殿の建設を思い立ち、預言者ナタンに胸中を打ち明
けます。ところか神はナタンを通して言われるのです。「主があなたのために家を
興す。」と。「あなたの王国は、あなたの行く手にとこしえに続き、あなたの王座
はとこしえに堅く据えられる。」と。この約束(ダビデ契約)にダビデは圧倒され、
ひれ伏して「僕の家を祝福し、とこしえに永らえんことを。」と祈るのでした。