私的なことで恐縮ですが夕暮れ、暗くなるほどに我が家のベランダから、福田川を挟んで対岸にある教会の赤い十字架が見え始めます。日本伝道隊「塩屋キリスト教会」の十字架です。日暮れに合わせて暗闇の中にネオンサインの赤い十字架がくっきりと浮かび上がるのです。

最近は夜明けが遅くなり午前5時ごろでもはっきり見ることができます。漆黒から濃紺へ、濃紺から朝日の輝きが混じった青へ、変化しつつ明けていく空に変らず浮かぶ小さな(実際は大きい)十字架を見ては気持ちを引き締めています。

あそこにも「ベテル」(神の家)がある、そう思うだけで嬉しくなります。夜が明け切れば見渡す限りの屋根、屋根、屋根…。そのひとつひとつをどうかイエスさまの御顔の光が照らしてくださいますように。そう心の中で祈って私の新しい一日が始まります。晩秋の朝の美しさは格別です。