処暑の候

 処暑(しょしょ)の候とは8月23日ごろから9月7日頃を言います。昨日今日(次候:28日以降)は天地始めて粛(さむ)し。天地の暑さがようやく収まる頃と言われます。

 確かにここ数日の朝夕などほっと一息つきたくなる涼しさです。油蝉のかまびすしい鳴き声がツクツクボウシ(…ってこっちもかなりやかましいですが💦)に替わり日が暮れると虫の音が耳に心地よく、秋が近くなったのを実感します。しかし地球規模の異常気象、まだ9月一杯、油断は禁物でしょうね。

 そういえば我が家の近辺では近年、夏の初めに蜩(ひぐらし)が鳴くようになりました。本来は深い山で夏の終わりを告げるかのように“カナカナ”と幾分寂し気な鳴き声を立てて風情があるのですが、今や夏に向かって戦闘態勢を整えよ!と士気を煽る進軍ラッパに聞こえてきて季節感が狂います。

 それでも夏はどこか懐かしい季節。団扇、夕方の打ち水、蚊取り線香の煙、蚊帳、何か忘れ物をしたように思うのも夏・・・。