シリーズ「受難節」その②

四旬節に入る日は「灰の水曜日」と呼ばれます。イースターの前の40日間(主日を含めて46日)を「受難節」と呼ぶことは前回のみずべに書きましたが今朝はまず「40」という数字に着目してみます。イスラエルが荒れ野を旅し、神さまの育みと訓練を受けたのが40年間でした。

新約聖書では、イエスさまがヨハネからバプテスマを受けられ荒れ野へと導かれて40日を過ごされました。その間イエスさまが断食なさったことに倣いたいという願いからカトリック教会などでは断食や節制が行われると聞きます。

四旬節は、バプテスマの準備や自分のバプテスマを想起することで信仰の原点に立ち戻り信仰の決意を新たにする時、として位置付けられています。

前年の棕櫚の主日に用いた棕櫚の枝などを燃やして灰にする日が「灰の水曜日」この灰を聖別して聖徒の額に十字を記し悔い改めの時とするそうです。所作によって気持ちを入れ替え、信仰の歪みやずれを修正することは大切です。