神さまのご臨在とその威光の余りの凄さに打ちのめされたエゼキエルは、思わず
ひれ伏しました。自ら膝を折ったというよりは卒倒しかけた、という方が当たって
いるでしょう。くずおれて地に倒れ、起き上がれないエゼキエルの耳に声が聞こえ
ました。人の子よ、自分の足で立て。わたしはあなたに命じる。神さまがエゼキエ
ルに向かって語りかけられたのです。声は聞こえどしかし足に力が入らない…。す
ると、霊が私の中に入り、私を自分の足で立たせた(2:2a)。自力では立ち上がれ
ないエゼキエルの内に霊が入って彼を内側から強め、自分の足で立つよう支えてく
ださったのでした。彼は今度は彼自ら主体的に声に聴こうとします。霊が自分の中
に居て下さる。この実感が彼に勇気を与えたのでしょう。神さまがエゼキエルに語
り始められます。それが3節から8節です。召命の言葉としては長いし、細かいこ
とにまで言及されています。召命を引き受けるのには勇気が要ります。つい尻込み
して辞退の言い訳をつい口にしていまうのがむしろ人として自然です。しかしエゼ
キエルは神さまからの語り掛けを自分への召しと心得てジッと聞き、一言も言い返
さことなくそのことばを心に刻んだのでした。
主の祈り
天にまします、われらの父よ。
願わくは、み名をあがめさせたまえ。
み国をきたらせたまえ。
み心の天になるごとく、地にもなさせたまえ