クリスマスおめでとうございます。
キリスト者にとって新年は「クリスマス」から始まります。皆さまの新しい1年の上に神さまの祝福が豊かにありますように。
先週に引き続き「マリア」がテーマです。今朝は母となったマリアに注目します。ルカの福音書から彼女が登場する3つの場面を選びました。新約聖書の中で女性の最多出演記録保持者(…って、数えたことはありませんが)のマリアですが、人物像が今ひとつ掴みにくいと私は常々思っていました。それが今回のテキストを読む中で何故掴みにくいのか、理由が少し見えた気がしたのです。天使ガブリエルの来訪と告知以来、彼女の人生は思いもしなかった方向へと急ハンドルが切られ、自分がどこへ連れて行かれるのかさえも見当がつかない状況に陥りました。もしそんな状況に巻き込まれたとしたら、あなたならどうしますか?私ならどうするだろう…?
マリアは、すべてを心に納めて、思い巡らしていた、というのです。まだ15、6才の女の子なのに何と落ち着き払っていること!どうやら年齢と精神状態のギャップが、彼女をミステリアスな女性に見せているようなのです。動揺が表面に現れにくい人って確かにありますよね。ではマリアのその落ち着きは、生来の資質なのでしょうか。それともあまりの強烈な経験の故に少々のことでは動じなくなったからでしょうか。後者なら彼女は自分の人生を神さまにすっかり振り回されたことになります。もしそうなら新たな疑問が湧きます。あなたは自分の人生が幸せだった、と思っていますか?天国で出会ったら訊いてみたいです。