確かにイエスさまは神の国の到来を語り続けて来られました。だから弟子たち
は、イエスさまが神の国をご支配なさる王になられると愚直に信じていたのでし
ょう。そこまでは間違っていません。しかしイエスさまが治められる神の国はこ
の世で想像することが出来る国ではないのです。最高権力者の次席を欲しがるの
はこの世の価値観であってイエスさまが支配なさる神の国はそれとは真逆の国で
した。一番驚くのは、ヤコブとヨハネがイエスさまの受難が如何なるものである
かをかなり具体的に聞きながらもそのことに一言も触れていないことです。イエ
スさまから、私は不当な裁判によって十字架刑に処せられるのだと聞かされても
、彼らは、自分たちが遂に権力者になれる!ということに夢中になってしまって
いました。人の子は三日の後に復活する。イエスさまのこの言葉も彼らの心を動
かさなかったのです。愛するイエスさまが極刑に処せられることに、悲しみも憤
りも感じない。痛みや苦しみに思いを至らせる感性もない。一体イエスさまと共
に伝道旅行をした3年間は何だったのでしょうか