「時の中の自分」という本
例のごとく私のニュースソースNHKR1で表題の本を知りました。サブタイトルは「サグラダ・ファミリア『石のマエストロ』」。著者は外尾悦郎氏。アントニ・ガウディが手掛けたサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)の現在の主任聖堂彫刻家です。
「時の中の自分」という概念は、あまり語られない。(略)実は、時間も空間と同じように「自分がその中を進む」ものだと、私は考える。(略)では、時間の中を、われわれはどのように歩いていくのか。『時の中の自分』「はじめに」より
建築が始まって百年以上が経過した今も未完成の大聖堂。その記事にも興味は尽きませんでしたが、石と向き合いながら「時」の中を行く自分自身を見つめる外尾氏の言葉にはとても魅かれました。
私たちキリスト者は「人の時」を生きながら「神の時」の中に身を置く者。私はそんな概念を持っています。彫刻家外尾氏と「時」について語り合えたらなぁ…。これが読後の感想でした。