今朝の説教のテキストは「マリアへの受胎告知」でした。毎年聞くメッセー
ジです。もしマリアの”御心のままに”という神さまへの応答がなかったら
私たちキリスト者は存在しなかった訳ですから”マリアさん ありがと!”
なんて思わず言ってしまうのも無理からぬことかと。
受胎告知を主題とした絵画も多くの画家たちによって数多く描かれています。
フラ・アンジェリコの作品などはとても美しく清らかでマリアという女性が
聖母と呼ばれるにいかにふさわしいかを証ししているかのようです。でも、
多くの作品のマリアは、控えめに-例えば顔を天使から背けて目で告知を拒
んでいる、近づこうとする天使に掌を向けて”近づかないで!”との合図を
を送っている、体を少し捩らせて”お断り!”の仕草をするなど-召しへの
拒否を表しているかに見えます。これが画家たちの聖書解釈です。熱心に聖
書を読み祈りつつ絵筆を握ったのでしょう。とても素敵ですよね。