使徒言行録15章1~5節年が改まり2018年となりました。今年も1月から3月末まで「使徒言行録」を学び
ます。新年度を控えたこの時期こそ、初代教会の使徒たち、キリスト者たちから、
力と知恵と勇気を受けたいと願います。
今日から始まる15章は、使徒言行録の中心部分といわれます。エルサレム教会で
行われた最初で最後の使徒会議がその主な内容ですが、この会議での決断がその後
の異邦人伝道に拍車を掛けることになるからです。事の発端は、シリアのアンティ
キア教会にエルサレム教会のユダヤ人キリスト者数人がやって来て「モーセの慣習
に従って割礼を受けなければあなたがたは救われない」と教えたことでした。その
教えがパウロの教えと真っ向から対立したのです。アンティオキア教会は、パウロ
を始め数名をエルサレムに送り出します。今日のテキストはエルサレム会議に至る
経緯の短い説明部分ですが、その中にも現代の私たちキリスト者への豊かなメッセ
ージが込められていて驚きます。