「マナ」に因んで

 今朝のテキストには当時のエジプトで食されていた食材が具体的に書かれていて興味を惹きます。ゴシェンに居住地を与えられファラオに厚遇されていた頃のヘブライ人は日常的に肉、野菜、果物、香辛料を摂取していたようです。これに比べてマナだけとなると確かに単調で寂しい気がしたかも。「飽きた」というのはさすがに酷いですが。

 しかしカナン到着までイスラエルを養うのに十分な栄養を提供したのですから凄い食べ物です。マナとはギョリュウ(御柳:しだれやなぎ)の樹液を吸う昆虫が分泌する物質で現代でも凝固したものをアラブの遊牧民が食用にしているのだとか。

 イエスさまが教えて下さった主の祈りに、私たちに必要な糧を今日与えてください(マタイ6:11)とあります。私たちには今日も霊のマナが必要なのです。余談ですが某製菓会社のビスケット「マンナ」の名前の由来はこの「マナ」だそう。離乳期の赤ちゃんのお腹にやさしいお菓子に相応しい命名だと思いません?