詩編46編2節

神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。

 私はこの聖句が大好きです。「避けどころ」とは避難所のこと。確かに守備とか逃避とか、後退の印象がある言葉です。でもどんな先鋭部隊であっても確実な避けどころがないと何となく不安で気もそぞろになるのではないでしょうか。神が居まし給う強固な「避けどころ」があって初めて後顧の憂いなく全力で戦えるのだと思います。

 またジブリのアニメ「もののけ姫」の中でアシタカが「退くも勇気」と言います。これも素敵な言葉です。後退は負けではないのです。むしろ後退の好機を逃してしまうことが取り返しのつかない敗退を招きます。強固な避けどころを確保し時を読む知恵と退く勇気とを上から頂いて、この暗闇の時代を一人でも多くの人たちと助け合いながら歩みを止めずに活きたいと思います。