10月第1週に「中秋の名月」のことを書きましたので11月第一主日は「十三夜」について。「十三夜」とは旧暦の9月13~14日の夜を言います。「十五夜」が中国伝来の風習であるのに対し「十三夜」は日本で始まったのだとか。

秋の収穫に感謝しながら美しい月を愛でるのです。旧暦は毎月を新月から数えることは前回学習済み(笑)ですから「十三夜」の月が満月に近い月であることは納得ですよね。まん丸(完璧)に少し欠けるところに、これ以上ない美しさを感じた古代日本人の感性、素敵です。

「十三夜」は豆名月、栗名月とも言うのだそう。「十五夜」が別名芋名月なので、季節の農産物の初物が供えられたところからこの呼び名が始まったのでしょうね。聖書にも最初の収穫物は神さまのもの、と書かれています。感謝の気持ちを表す形は民族も国家も超えて同じ。これもまた素敵です。