平和を祈る礼拝も早や最終となりました。今年の平和月間は終了しますが、平和を希求する私たちの祈りは、世界平和が実現するその日まで続くことになります。恐らく私たちの誰も、それを肉の目で確認することは出来ないでしょうが、せめて現在、世界で実際に起こっている戦争、紛争、内戦の終結は是が非でもこの目で確認したいと切望していますので、明日からも続けて世界平和を祈り続けて参りましょう。

 イエスさまは仰いました。

あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。マタイ7:9

 私たちが望む平和は、平和の王なる神さまの御心に反しないことは確かですから、この祈りは叶えられるに違いありません。現在叶えられていないのは、人間の側に原因があるからです。戦争をやりたがる人間と戦争を終わらせる努力をしない人間、戦争を他人事としてしか考えていない人間が大勢いるという現実、しかも熱量においては前者が後者を断然圧倒しているという現実です。そんな中で、私たち一人ひとりの平和を願う祈りは余りに小さい。

 しかし先週も申しましたように、心に留めることは関心を寄せ続けることでもあります。祈りの課題を自分に引き寄せます。そのことで見えて来ること、学ぶことが増え、それらが行為、行動の呼び水となって私たちを、平和のために祈るだけでなく、平和を作り出す者へと変えていくのです。8月が過ぎても日々刻々、世界平和を求めて祈り続けて参りましょう。