「教会形成シリーズ」2回目の今朝は、バプテストの良い特徴を生かす教会形成を私たちの教会に於いてどう実現していくのか、前回同様第一コリント12章から聞いていきます。
パウロは今朝のテキストの冒頭27節において、あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です。と具体的に教会と教会員とのつながりを一人の人の体とその肢体や部分との関係に重ねて語ります。分裂するとか存在を否定し合うとか、そのようなことが絶対にない一人の人の体の部分が私たち信徒だと言い切るのですから反論の仕様がありません。それどころか先週学んだように積極的、有機的にしっかりと結び合わさっていたいとさえ思えて来ます。実に秀逸な喩えです。
以前、教会同士が協働するためには先ずお互いを知り尽くさなければならないのではないかといったような意見を聞きました。しかしそれは「協働」ではありません。第一相手を知り尽くすなど家族にさえできないことです。
協働とは、明確な目的を共有する二者以上がその達成のために持てるもの、差し出せるものを提供し合い、祈りと力を合わせていくプロセスです。伊川教会にて最近始まった近隣教会との合同聖歌隊練習がよい例です。正しい共通理解に立っているので本当に良い「協働」が出来ています。
バプテストは各個教会主義を標榜していますが「各個」は排他や孤立を意味しません。主体性を始めパートナー(たち)の特性を重んじ丁寧に合意形成しながら、支え合いながら歩みゆくのが私たちバプテストの各個教会主義です。とても大人性のあるパートナーシップなのです。