9月に入りました。今日から9回に亘って「ヨナ書」を読みます。
ヨナはヤロブアム2世の時代に北王国に仕えた預言者です。神さまは、彼にアッシリアの首都ニネべの町へ行きその民を悔い改めに導くようにとお命じになりました。しかしヨナはそんな召しに素直に応じる気持ちには到底なれません。何故ならアッシリアはヨナの祖国北イスラエルの脅威であり、ニネべは廃頽と堕落の町であったからです。ヨナは「異教の蛮人に神の祝福だなんて!ニネべなんて滅んでしまえばいいんだ。」と思っていたので、神さまの前から逃げることにしました。神さまが北へ行きなさいと仰ったので彼は南へ下り地中海沿いの港町ヤッファから船に乗ったのです。行先はタルシシュ。地中海を横断してスペインへ行こうと考えたのでした。―さすがの神さまの手もスペインにまでは届くまい。そこは神さまを知らない土地。わたしはそこで宣教する!― 神さまの召しを蹴って自分で自分の働きを決めようというのです。およそ預言者らしくないヨナを、しかし私たち読者は憎めないどころか( ´艸`)。神さまも彼の愚行を笑いながら見ておられたでしょうか、地中海に向かって息をひと吹き===ってこれは聖書には書いてありませんが。たちまち海は大荒れとなり船は転覆の危機に直面します。ここで注目すべきなのが、船長や船乗りたちです。彼らは必死で積み荷を海に捨てながら自分たちの信じる神々に向かって「助けてー!」と叫んだのです。我らのヨナも・・・あれっ??