1月20日は今年の大寒

 久しぶりに二十四節気と七十二候を繙いてみます。二十四節気の最後が大寒(だいかん)で次に来る立春で暦が改まって季節は春になります。

 立春の前日は豆まきをする節分。豆まきのあと歳の数に1粒足した豆をそれぞれ半紙で包み、近くのお宮に納めに行きました。完全防寒で夜の坂道を親に手を引かれて上るのが結構楽しみで。境内に着くと大きな焚き火が設えてあり。

 またこの時期ならではの食文化も豊かでした。よく「寒の水」を飲むように言われました。井戸から汲む水はほんのちょっと温か。水道水の方が歯に凍みるほど冷え冷えで、何故か幼な心に寒さと清さが重なり、寒の水を飲むと気分がスッキリ!したものです。「寒餅」には炒り豆や青海苔、干し海老が撞き混まれ、それをのし餅にして薄く切り火鉢で焼いて「おかき」の出来上がり。もちろん一日では出来ない作業です。時間がゆっくりと流れていたよき時代でした。