「平地の説教」を終えてカファルナウムに戻られたイエスさまの元に、ユダヤ人の長老たちが訪ねて来ました。自分たちが尊敬する百人隊長の願いを是非聞いてほしい、その人の部下が病気で死にかかっているので是非癒してやってほしい、というのです。そこでイエスさまは出かけていかれました。ところがほど遠からぬ所まで来た時、百人隊長の友達がやって来て百人隊長の言葉を伝えました。それを聞いたイエスさまは「言っておくがイスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない。」と感心されました。ルカはここでイエスさまの様子を描くのを終えて「使いにいった人が家に帰ってみると」百人隊長の部下が癒されていたとだけ記しています。
因みにマタイの並行箇所には「帰りなさい。あなたが信じたとおりになるように。」というイエスさまのお言葉があり、ちょうどその時に部下の病気が癒されたことも記されています。ルカとマタイではこのテキストが伝えたいメッセージの重点が違っているのですね。私たちは異邦人なので異邦人の百人隊長の信仰にフォーカスしたルカの記事に一層の興味を持ちます。
今日はペンテコステ。ユダヤ人異邦人の区別なく、一切の区別も差別もなく求める者に聖霊を降してくださるイエスさまの愛、改めて感動します。