割礼と洗礼の共通点の1つに、受けた者は神の民の群れすなわち信仰共同体に加えられる、ということがあります。とかくバプテスマとは「個人が主体的にイエス・キリストを主と信じキリスト者になることの告白と表明」と捉えられがちですが、バプテスマは個人の決断であると同時に信仰共同体の決断でもあります。つまり教会の業なのです。

 教会を「エクレシア」と呼ぶことがあります。エクレシアとはギリシア語で「呼び集められた者たちの群れ」。教会は、同好会でもクラブ活動でも営利団体でもありません。神さまの自由なご意志によって呼び集められた者たちが教会員となるのです。

 個性や性向、嗜好や感情とは無関係。ただ「イエス・キリストを主と信じるという一点」によってつながります。そしてこの世に在って「地の塩」となり「世の光」として神さまの栄光をこの世に証ししイエスさまの香りを漂わせるのです。この世の人々の目には、烏合の衆のようにも映るかも知れませんね。それを恥じるのでなく、むしろ喜ぶのですから確かにおかしな集団です(´艸`)。

 3月31日はイースター。イエスさまのご復活を記念する喜ばしきこの日に、主の体である私たちの教会に新しいメンバーが与えられます。

 バプテスマは受浸者にとって「新たな人生の旅路へのスタートライン」に立つこと、を意味します。この日一日の情景は、生涯忘れ得ぬ感動の記憶となることでしょう。同時に教会にとっても大きな喜びと感謝となります。あと2週間!みんなで祈って備えて参りましょう。