主イエスさまのお生まれを感謝します。今年も教会の皆さんと共にクリスマス礼拝を献げることができることを神さまに感謝します。同時にここに集えない教会員のお一人一人を思います。それぞれの居場所にあってイエスさまが共に居てくださることを信じ、いつか共に礼拝を献げることができる日が来ることを信じて祈ります。
「インマヌエル―神、我らと共にいます」今年のクリスマスの主題です。
何度も耳にしてきた言葉ですが今年のクリスマス、改めて心に深く刻むことができたことは幸いでした。神は本当に居られるのか。キリスト者でも思わずそう叫びたくなるような不安定で暗い世界、不正や虚偽が当然のごとくまかり通る社会。だからこそ私たちがこのメッセージを、イエス・キリストという人となられた神を受け取り直す必要があるのです。
「共にいる」ことが人にとってどれだけ大変で難しいことで、究極的には不可能であるという事実。それを私の場合は身内の看病を通して実感しました。その状況になった時私はまだ信仰を持っていなかったので、大学時代傾倒していた教授が同じような環境にあったことから、その著作を読み漁ったものです。その後、教会に導かれ通い始めて3ヶ月後のクリスマスにバプテスマを受けました。病のために障がいを負った義父母に寄り添い切れない自分と向き合わされ、自分の限界を知り自我を砕かれたのでした。自分に絶望することは苦痛を伴いますが、新しい自分はこの痛みを通らなければ生まれることはなかっただろうと思うのです。「全ての事…神を愛する者のために働きて益となすことを我らは知れり。」(文語訳聖書)共に居てくださるのはイエスさまだけ、です。