せっきょう・まえせつ2018.5.6

2018-05-07
「娘よ、元気に暮らしなさい」
                      マルコによる福音書5章25~34節     
 12年も出血の続いていた女性が、イエスさまを信頼して大胆な行動を起しました。
イエスさまは「あなたの信仰があなたを救った。」と女性をお褒めになり、霊肉を癒
やされた、という奇跡物語です。旧約聖書において血は命とされ、犠牲の動物の血は
すべて人の罪を清める贖いの血として祭壇に注ぎかけられました。しかし人に出血の
ある間、その人は汚れているとされました。遺体の血に触れることはもちろん出産も
生理も汚れでした。子どもが生まれることは何よりの祝福で子孫を残すことが第一と
されていたのに、です。この女性は出血が止まらない病気に冒されていたようです。
ただでさえ出血は貧血を起し日常生活に支障を来します。更にこの時代病は罪の結果
とされ、この女性は社会的な交わりから断たれていました。その人だけでなくその人
が触れるものすべてが汚れているとされ、その人との接触が禁じられていたからです。
ただでさえ辛い病に苦しんでいるこの女性に、律法は更に精神的な苦痛をも課したの
です。あらゆる治療を受けたにも拘わらず治る兆しも見えない中で、女性はイエスさ
まの着物に触れることが出来ればもしかしたら癒やして頂けるかもしれないと思い、
人混みにまぎれてイエスさまの服に触れたのでした。癒やされたことを女性はすぐ
体に感じたと聖書は記しています。それは素晴らしい出来事でしたが、手放しで喜ぶ
訳にはいきませんでした。イエスさまが「誰かが私の服に触れた」と、群衆に目を向
けられたのです。女性はどうしたでしょうか、イエスさまはこのあと何をなさったの
でしょうか。「娘よ、元気に暮らしなさい。」イエスさまのこのお言葉が私の胸にも
響いてきます。

 

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