せっきょう・まえせつ2018.3.11

2018-03-12
「ヨーロッパの初穂」
                                       使徒言行録16章1~5節
 聖霊によって、イエスの霊によって、エフェソでのアジア州への福音伝道の道を閉
ざされた一行は、パウロに示された幻のゆえにマケドニア州へ、西方世界へと出かけ
て行きます。トロアスから出帆してサモトラケ島で夜を過ごし、ネアポリスという港
町から今度は陸路を約160㎞内陸へと進み、至ったのが「フィリピ」でした。
 マケドニア州の大都市フィリピは、西方世界と東方世界の交差点。東西の文化が入
り混じる国際色豊かな町でした。この町を数日間行き巡って、パウロたちはこの町に
はユダヤ教の会堂がひとつもないことに気づきます。おそらくこの地方には離散ユダ
ヤ人(ディアスポラ)が少なかったのでしょう。パウロたちは、安息日にユダヤ教の
会堂(シナゴーグ)でイエス・キリストの福音を語る、という伝道方法をとっていま
したから会堂がないのでは…。
 「そこなら祈祷会をしているかも知れない」と、彼らが見当をつけてやって来たの
は川岸でした。ユダヤ教の儀式を行うのに便利だという理由で川岸にはしばしば祈り
場があったようです。果たして町の外の川岸には祈り場があり、女性たちが集まって
いました。パウロは座って彼女たちにイエス・キリストの福音を語りました。その中
にいたリディアという女性は、紫布を商う商人でした。彼女の心を霊が開いたので、
リディアは一生懸命にパウロの話に聞き入り、主を信じてバプテスマを受け、クリス
チャンとなったのでした。ヨーロッパの初穂となった彼女は一行を自宅へと招き、パ
ウロたちはこの家を拠点としてフィリピ伝道をしました。このリディアの家が、やが
て「フィリピ教会」へと成長していくのです。

 

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