教会員の証し

 この度証しをすることとなり、私の信仰の始まりは何だったのかと考えました。

 学生の時、世界には四大宗教があり、他にも国や民族によって多くの宗教があると学びました。キリスト教イスラム教、ヒンズー教、仏教、それにユダヤ教。日本には八百万の神を祀る神殿、他にも天理教など新興宗教もたくさんあり、あのオウム真理教も含め、人々はそれぞれの神に祈りを捧げています。

 お祈りをする姿は皆真剣で美しいと思います。人間は祈りをする動物だとつくづく思うのです。私も、祈るなら本当の神に祈りたいと思っていました。

 高校卒業まで、九州の佐賀に居たのですが、毎年お正月になれば佐賀神社に行って初参りをし、佐賀鹿島にある祐徳稲荷神社へ家族でお参りに行っていました。神々を見るとちょっと変ですよね。稲荷神社はキツネ。天満宮は菅原道真、学問の神様ですし、明治神宮は明治天皇です。乃木神社は乃木大将、人間です。人が祈りの対象でしょうか。他にも不思議な祭神を祀っている神社もあるそうです。

 さてこのような神社にも、お正月になれば大勢の人がお参りに行っています。由緒正しい伊勢神宮もありますね。神宮や神社はいつでも開放されていて、いつでもお祈りができるところです。

 さてキリスト教の教会は?なかなか入りにくいですね。私は高校2年の時、合唱部に入っていたのですが、友人から「歌が歌えるから教会に行こう」と誘われ、日本キリスト教団佐賀教会に行くようになりました。賛美歌は美しく、優しい曲で初見でもすぐ歌えますから大好きになり、よく行っていました。でも牧師さんのお話には興味がなかったです。

 高校卒業後、東京に出て就職。そして結婚し神戸に来ました。舞子台に住み、近所のIさん宅で行われていた「神戸教会の舞子台家庭集会」に出るようになり、久しぶりにキリスト教会に出会い嬉しかったです。本当の神様に祈りたいという思いはあり、家庭を守り子供たちのためにも日々祈ることがとても大切だと思っていましたから、「キリスト教の神様は本物なのでは」と思い、行くことにしたのです。