毎年、新しい年が明け年次総会を控えるこの時期に是非とも検証したいことがあります。教会員一人ひとりがキリスト者として、伊川教会のメンバーとしてその使命と責任を自覚出来ているだろうかということと、キリストの体である伊川教会を立て上げ支える「肢体」のひとつであることの感触と喜びを感じているだろうかということの2つです。
このことの覚醒のために8年間、毎年1月から3月に「使徒言行録」を繙いて来ました。使徒たちと私たちとでは生きる時代も環境も何もかも違うけれどイエスさまの弟子であるという「点」で一致しています。私たちが立っている信仰の大地は、時空を超えて使徒たちの足が踏みしめた大地とつながっているはず。使徒たちの物語を聞くことは私たちにとっても有意義なはず。そんな思いで講解説教を続けて来て昨年4月に読み終えました。
さて次のテキストを何にするか。祈りつつ思いを巡らせる中で今度は「出エジプト記」が与えられました。奴隷の地(状況)からの脱出、荒れ野での神さまによる養いと神の民としての訓練、人生の確かな物差しである律法の授受。どれも今の私たち、分けてもコロナ危機の時代を生きる私たちとその信仰にとって大いに有意義ではないか、そう思いました。出エジプト記は40章に及ぶ壮大な物語です。1月からの3か月間で、信仰者でなくても知っている有名なエピソードや新約聖書で取り上げられている内容を中心にざっくりと全体が把握出来ればと思っています。何より物語を楽しみたいと思っています。