【半夏生(はんげしょう)】
 先週の金曜日は半夏生でした。これは雑節(ざっせつ)と呼ばれ、24節気という季節の暦を補助するために日本で考えられたと言われます。24節気が元々中国のものなので意味や時期が日本の暦と少しずれていてそれを補うのが雑節なのだとか。そして雑節のひとつが、半夏という雑草が繁茂する季節なので半夏生。農家にとっては、この日までに畑仕事を終えるとか、水稲の田植えを終えるとか、大切な節目の日であるといいます。この日から5日間は農業を休む地方もあるとのこと。夏を前に骨休め…。また節目の日に決まって食べる食材があるのも日本の風習の特徴です。半夏生の日の食べ物といえば「タコ」が代表選手のようです。何故タコなのか。タコには足が8本もあるので水稲の根がたくさん出るように、タコの吸盤に因んで大地にしっかり根付いてほしい、との願いが込められているんだそうですよ。