「よかった」のPart2、古~いお話ですが。製版機関連の中堅商社で取締役の秘書をしていた時のことです。生意気な私は部屋にやって来る社員たちと上司の対話を傍受しながら格付けをしては面白がっていました。

ある営業課長はとても仕事が出来る人でしたが冷徹な印象で、そこにいる私などまるで存在しないかのよう。とても苦手でした。ところが私が仕事上の課題をクリアした時よかったなぁ、よかったなぁ!と一緒になって大喜びしてくれたのです。印象が一変し格付けがグンとupしたのは言うまでもありません。

泣く者と共に泣くよりも、喜ぶ者と共に喜ぶ方が難しいといいます。「よかったね」などの、相手を祝福する類の言葉は語る側の本気度とか真偽が見えてしまいがち。案外使うのが難しい言葉です。対話対面が制限されている今は特に、語る言葉に心を込めたいと思っています。