今朝のテキストは、エゼキエルがイスラエルに向かって語る「回復の預言」の一つ目です。

わたしはお前たちに新しい心を与え、お前たちの中に新しい霊を置く。わたしはお前たちの体から石の心を取り除き、肉の心を与える。(26節)

 「お前たち」に私の名前を入れて何度も読みたい箇所です。イスラエルは悔い改めの一歩を踏み出しました。その歩みは私たちの信仰の歩みにも似て2歩進んでは1歩時には2歩も3歩も後退するような遅々としたものだったと思います。それでも「ちりつも」、止まりさえしなければ彼らは確実に前進して行くのです。
 26節の言葉は、イスラエルの人々の霊的回復の預言です。神さまは最初に人々の内側の変革をされるのです。そして次に彼らの外側すなわち生活を整えるべく、穀物に呼びかけて、イスラエルが飢えることのないよう豊かに実を結ぶように、と命じられるのです。こうして食料の安定供給が確保されます。最後に神さまは、破壊し尽されたエルサレムの町の回復に着手されます。その町を見た人々が、エデンの園のようになった、と叫びたくなるような町を建てようとされるのです。
 エデンの園とはご存じ、神さまが創られ最初の人アダムとエバに与えられた町(創1:15)です。それがエルサレムに建てられていく様子を想像しながら、私はヨハネの見た新しいエルサレム(黙示録21:2)を思っていました。悔い改めたイスラエルも古今東西の預言者たちもそして私たち現代の預言者も、やがて天から下って来る新しいエルサレムを目指す旅の途上にあるのでしょうね。