例年通り今年も1月から3月は「聖霊行伝」ともいわれるルカの使徒言行録をご一緒に読んで参ります。今からちょうど6年前の2014年1月5日、使徒言行録に一歩を踏み出してから18章まで読了したことになります。

 昨年の3月の終わりでアポロという人物が登場しました。北アフリカのアレクサンドリア生まれのユダヤ人、とありますのでディアスポラの末裔であったのでしょう。18章の終わりにエフェソの教会から送り出されてアカイア州のコリント行ったことが書かれています。

 今朝はパウロのお話です。彼は内陸の諸教会を訪ねつつエフェソへとやって来ました。アポロと入れ違いでエフェソに入ったことになります。パウロはエフェソの教会の兄弟たちに「信仰に入った時に聖霊を受けましたか。」と訊いています。すると彼らは「聖霊があるかどうか聞いたこともありません。」と答えているのです。おかしな対話だと思いませんか。例えば私が皆さんに「あなたは聖霊を受けましたか?」と質問したとしたら何とお答えになりますか?「牧師、しっかりしてください!」とお怒りになるでしょうね。何故ならバプテスマを受ける時授按者は必ず「父と子と聖霊の名によってバプテスマを施す」と宣言するからです。聖霊を受けることは信仰者にとって必須条件です。何より私たちがイエスさまを自らの主と告白出来たのは聖霊の力による以外あり得ない、これは誰もが実感していることです。聖霊降臨の場面といえば使徒言行録2章のペンテコステの記事が思い起こされますが、もしかしたらあのように目に見える現象がないと聖霊を受けたことにならない…???
新年早々頭を悩まさなければならないのでしょうか。