4月からルカの福音書の中の癒しの記事を読んで来ました。前回までの5回の癒しはイエスさまからの病人へのアプローチによって起こされた癒しの奇跡でした。重い皮膚病を癒していただいた人はごく控え目に癒しを期待しましたがそんな彼を慮って全人的癒しへと導かれたのはやはりイエスさまの方でした。ところが今朝のテキストの、大勢の弟子とおびただしい民衆は、あつかましいというかユダヤ全土どころか地中海沿岸の異邦の地からもやって来てイエスさまの教えを聞き病気を癒していただき悪霊祓いまでしてもらっています。(註:イエスさまはこの時徹夜明けだったのですよ。お気の毒にも…。)その上「群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした」って!

でもイエスさまは、大群衆に踏みつぶされることもなく手垢でドロドロになることもなく、弁えのない大群衆の願いをひとつひとつ叶えられたのでしょうね。何しろイエスさまの内には「力」が宿っているのですから。この力は霊の力、神の力でした。ルカはこのイエスさまの「力」に特別注目していたようで8章の長血の女性の癒しの物語でもこの「力」の活躍(??)を描いています。イエスさまは本当に愛の神さまなのだと、私は今朝改めて思って感動しています。イエスさまは人がイエスさまに向かって手を伸ばすこと、触れようと近づくことを祝福してくださる方だと分かったからです。