せっきょう・まえせつ2017.12.31

2018-01-03
 「くつやのマルチン」は文豪トルストイの童話です。腕のよい靴職人でありながら
マルチンの心にはいつも寂しさと悲しい涙が詰まっていました。何故なら、愛する妻
にも掛け替えのない一人息子にも先立たれてしまって、彼は生きる喜びを失っていた
からです。ある晩マルチンは夢を見ます。「明日あなたの家に行くよ」イエスさまが
そう仰ったのです。翌日イエスさまを待つ間、マルチンは、4人の困っていた人々に
に自分の出来ることをします。一緒にお茶を飲んだりスープやパンを食べさせ、上着
を渡して赤ちゃんにミルクを飲ませ、男の子とおばさんの間に仲裁に入り…。
とうとう夜になり、マルチンは仕事を終えていつものように聖書を読み始めました。
すると目の前に、昼間の人々にこにこしながら表われたのです。そしてイエスさまのお声

が聞こえたのです。「マルチン、分からなかったのか。あれはみんな「私だったのだよ。」

12月のメッセージはクリスマスに因む5つの物語を取り上げました。これらの物語
を書いた5人の作者たちは、イギリス、アメリカ、ロシア、国は違えど、皆1800年代
後半から1900年前半に生きた人々です。彼らのもう一つの共通点は、その作品の根底
にキリスト教の信仰、思想が脈々と流れている、と言うことです。この時代、世界の
あちこちでイエスさまの言葉が分かち合われ、多くの人に感動を与え、新しい思いを
与え、命を与えていたのですね。今もイエスさまの言葉は生きて働いておられます。

 

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